「今さら水商売なんてできるの?」
そう思っていた私が、43歳で夜の世界に足を踏み入れました。
不安と迷い。でも、“何かを変えなきゃ”という気持ちが確かにあったのです。
今回は、そんな私の“夜のはじまり”の話です。
1. 43歳での選択──きっかけは、絶望と不安
経済的な不安
営業事務として長年働いてきたけれど、年に5,000円昇給すれば良いほう。
配膳のアルバイトを掛け持ちしても、息子の学費、部活費、出戻って来た実家への賃料&生活費……ずっとギリギリの生活。
「このまま続けても、私の人生に“余白”なんてない」
そう思ったとき、絶望が先に立ちました。
健康的な不安
長年悩んできた「子宮腺筋症」。
その治療のため、手術で子宮を全摘したばかりでした。
体力にも自信がなく、「普通に働くこと」すらしんどかったのです。
仕事に行き詰まっていた
営業事務という“縁の下”の仕事は得意でした。
でも、それがかえって誤解を生み、「好意を持たれて居づらくなる」ことの繰り返し。
飽きっぽい私は、同じ仕事を続けるのも苦手で、転職を繰り返してきました。
でも40代に入り、転職も簡単じゃなくなっていたのです。
2. 転職に疲れた私が信じた“マヤ歴占い”
そんなある日、幼なじみに誘われて「マヤ歴占い」を受けました。
28歳で離婚してから、私は“動けない時代”にいたそうです。
でも今は、“動ける時代”に変わるタイミング。
その言葉が、なぜか妙にしっくりきました。
私は、「変わってみよう」と思うようになりました。
3. 試したこと、諦めたこと
私は、気になったことを一つずつやってみました。
占いの勉強 → 重い相談で体調を崩し断念
コーチング → 収益化の道が見えず断念
飲み屋でバイト → 人と話すことは苦じゃないと気づいた
どれも、長くは続かなかったけれど、
「やってみた」ことが、少しずつ私を動かしてくれたのです。
4. 絶望の中、ネオンが呼んだ「熟女クラブ」
ママ友のレストランを手伝った帰り道。
終電間際のオフィス街はネオンで染まり、ホステスたちが送り出しをしていました。
ふと目に飛び込んできた「熟女クラブ」の看板。
──そんな世界があるの?と、驚いた私。
数日後、転職活動でまた絶望していた私は、
ふと思い出して「熟女クラブ」を検索。
その場で電話をかけ、「今日、面接に行きます」と自分で言っていました。
5. はじめての面接
面接場所は、ビルの5階。
恐る恐る扉を開けると、黒服たちが開店準備をしていました。
店長と話した内容はあまり覚えていないけれど、
体験入店の日をその場で決め、面接は終わりました。
あの日が、私の人生を変えた日だったのです。
6. あの時の私に言いたい
まさか、自分が夜の世界に入るなんて──
そんなふうに思っていた私が、
人生で一番、勇気を出した日でした。
何かを変えたかった。何者かになりたかった。
あの一歩が、今の私を作ってくれました。
あの時の私へ。
「よくやったね」って、言ってあげたい。
次回予告
次は、
「未経験から半年でNo.1になった方法」
について書いてみようと思っています。